新着情報News

No.50,51 from加音 創刊50号記念号➀

      2023/05/17    - 未分類,


2022年度 from加音 創刊50号記念(春夏合併号)を掲載します!

ごあいさつ

今回は,from加音50号記念ということで、久しぶりに創刊号を見ながら、勢いのあった設立当初のことを懐かしく想いました。

 障害者の作業所は特別なものではなく、地域の中に当たり前に存在して、障害を持つ人たちがノビノビと仕事や活動をしている。そんな施設にしようと加音西京極作業所が立ち上げられました。

はじめの頃は、「ここでなにをしているの?」と様子を見に来る人もいましたが、施設はいつもオープン、まち美化活動やリサイクル活動を継続して行い、また地域のイベントにも積極的に参加し、トーンチャイムの演奏で多くの方に和んでいただくなど、すこしは地域に貢献できるようにもなりました。

これまでの13年を振り返ってみると、たくさんの方々から見守られ、お声掛けいただいて、仕事をいただくことや、活動の場をいただきました。加音西京極作業所は地域に育てられた、といっても過言ではないでしょう。

当初のもう一つの目標である、利用者がノビノビと仕事や活動ができているかについては、これは最近よく言われるウェルビーイングにつながる事で、本人も、また社会的に見ても満たされた状態になるよう、個別支援することになります。困難な課題ですけれども、目標を高いところにおいて、支援の力を高めていくこと。そして障害者が暮らしやすい社会になるように運動するといった両方からの取り組みが必要になりますが、これは、加盟している「きょうされん」の活動に積極的に参加することによって、全国の仲間と共に目指してまいります。

from加音50号記念の節目に、これまでご支援いただきました、地域の皆様、関係機関・団体の皆様に心よりお礼申し上げます。また、今後ともよろしくお願い申し上げます。

(理事長 北村正樹)

 

祝辞

加音西京極作業所の皆様におかれましては、障害福祉分野に限らず日頃より広く地域福祉活動に御尽力いただき誠にありがとうございます。また、この度は「from加音」が記念すべき節目の、50号・51号を迎えられたことを心よりお喜び申し上げます。

 右京区は昨年度(令和3年度)に区制は90周年を迎えましたが、その際の記念事業として区内で活躍し、これからの10年、次の節目の100周年で活き活きと活動される施設や団体に感謝状を贈呈する催しがありました。様々な分野で活躍される団体が多い右京区において、区社協で推薦をさせていただいたのが加音です。

区内の就労・生活支援事業所ネットワーク(Uネット)で中心的な役割を果たしていただいているだけでなく、施設のある葛野学区社会福祉協議会とも連携いただき、「地域に根ざした施設」を目指し実践をされている姿に、私たち社協の職員も勇気づけられます。ひとつひとつ丁寧に作業いただいた記念品は、コロナ禍において地域の高齢者のこころを「あたたかい絆」で結んでくれた事と思います。今後も、利用者・家族の皆さんと施設職員の皆様が協力しあって、実践を積み重ね発展されることを期待し、引き続き連携をさせていただければと存じます。

(社会福祉法人京都市右京区社会福祉協議会 事務局長 永田潤平)

 

祝辞

機関紙「from加音」50号の発行おめでとうございます。

 2009年11月に発刊された機関紙「from加音」NO1~NO49号の記事を拝読させていただきました。

 作業所のこれまでの活動記録史として、なかまのみなさまや、ご家族、地域、職員のみなさまの活躍に感動を覚えました。これまでのご活動は、まさに、法人理念に沿った活動として見事に開花しておられます。

 作業所での実践のために「持続可能性」「継続は力なり」は、日常の作業のほかに、自己表現として、音楽活動であるトーンチャイムの演奏などを、主軸として、地域活動、生活協同組合のみなさまや、地元葛野学区とのつながり、大学の部活動などとの交流は、地域で障害のある人が、当たり前に暮らせる活動として、読み応えがありました。利用者・ご家族・職員のみなさまの工夫された活動は、きょうされん全国大会への参加や、各地でのデザインコンクール等の参加で、利用者のエンパワーメントを偉観なく発揮されました。

 利用者・加音の職員のみなさん、関係者のご活躍が、これからも益々未来に向かって、利用者の夫々の個性を生かした権利擁護のご活躍に、ご期待申し上げます。

(きょうされん京都支部 支部長 西村清忠)

 

ごあいさつ

2010年1月23日 1,2,3の語呂合わせ「ステップバイステップ」の日に加音は開所式を行いました。同時にfrom加音創刊号を発行し、今回の50号・51号合併号がでるまで、春夏秋冬年4回、利用者・職員共に協力して発行してきました。どの号も利用者・職員達が活き活きと作業所の様子を伝え、楽しんで紙面を作っていた当時を思い出します。

 2020年に10周年記念パーティーを行おうと思っていた矢先、新型コロナウィルス感染による緊急事態宣言・コロナ様式の生活へと変化し、開催できませんでした。そのためこのfrom加音50号・51号を節目に、これまでの歩みを振り返り、これからの加音へつないでいくために、記念冊子として発行することにいたしました。

 これまで本当に多くのみなさまからあたたかなご支援・ご指導をいただきました。どのように地域に溶け込めばよいかわからず、利用者支援の一つとして行っていた「まちびか活動」をきっかけに、少しずつ地域の行事にも参加できるようになりました。そして昨年、一昨年と葛野学区・西京極学区から大切な行事の記念品づくりを依頼されたときは、本当に感無量でした。

 これからも地域の皆様をはじめ、得意先・関係機関・専門家の皆様から更なるご指導ご鞭撻を賜り、加音の運営を行っていく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。

(加音西京極作業所 所長 北村雅子)

 

継続は力なり!加音のこと

「加音」のニュース50号、おめでとうございます。

 振り返れば。北村雅子さんとは20年程前に出会い、2009年の「加音」設立以来運営委員として関り、当時北村雅子所長がご苦労をされていたことも知っているぼくにとっては、感慨深いものがあります。北村正樹さんが理事長に就任され軌道に乗り、「にほひとりますえ」やタオルなど商品開発や清掃業務や絵画の創作活動などメンバーさんが作業に取り組む姿をみて嬉しいですね。「継続は力なり!」です。

 毎年、2月の吉田神社の節分に5,6人のメンバーさんがお参りに来ていただいて交流を深め、家族会の石川さんが巫女さんにマカロンを差し入れしていただいています。門川市長が激励に来られた時は、ぼくが加音にいて市長はびっくり。SDGSのバッチ制作は大きな功績です。そしてコロナ前に吉田の森での「アーテ・デラ・ルーチェ」展覧会も素敵でした。

 西京極に「加音」あり。コロナ禍でまだたいへんですが、これからもスタッフとメンバーさんが元気で過ごせることを期待しています。「吉田の森」でぜひ作品展などまたイベントをしてくださいね。

(加音西京極作業所 知事 鈴木正穂)

 

ごあいさつ

 月1回健康管理で加音に来ていますが、私には楽しみでもある時間です。

 伝えようとする彼ら彼女らの姿を感じ、生活や心の内が見えてくるとまずは安心します。たとえ気になる行動があっても、職員との対応の中で落ち着かれてくると嬉しいものです。

 さて健康管理ですが、体重・血圧チェックに、問題となることは多くはありません。ただ体重の変動は生活の様子を反映していることが多いので表情と合わせて一緒に考えていきます。

皮膚の状態は外観に現れ、痒みや痛みは本人の苦痛になりますから、本人の不安を取ることを併せて考えます。表情や動作がポイントで職員側の情報は重要です。

 利用者さんたちが気持ちよく生活できるということを目標に、何かあった時でも其の人にあう自己管理能力が高められるように、積み重ねをしていきたいものだと思っています。

頑張って作業や創作活動をされている姿はGoodです。

(加音西京極作業所 理事 浦野喜代美)

 

寄り添い続ける家族会

 加音家族会は、作業所に寄り添いつつ、家族会メンバーが無理なく、気持ちよく参加できることを大切にしております。残念ながら、2020年以降は、メンバーが集まる機会がなくなりました。

 思えば、毎年、新年度を迎えて青葉が繁る5月には、加音家族会の多くのメンバーが集う「第1回」家族会が作業所で開かれていました。そこでは、作業所の活動報告、新メンバー、新職員の紹介などが行われ、メンバーにとっては、家族会の雰囲気を知る貴重な機会となっていました。また、講師を招いての勉強会、映画の上映会、ハンドベルの演奏会、バザーでの物品販売など、多様な行事が行われてきました。特に、利用者のアート作品の展示が年々充実して、2018年の作品展「アート・デラ・ルーチェ」には、多くの家族会メンバーも作品の搬出入、展示、受け付けなどをお手伝い致しました。

いずれは、多くの家族会メンバーが集まる機会も再びやってくるでしょう。それがどのような行事になるのかは、お楽しみです!

なお、ベルマークは引き続き集めておりますので、今まで同様にご協力をお願い致します。

(加音西京極作業所 家族会会長 石川真美)

 

ドヤ顔

5年ほど前、加音の仲間たちと上賀茂のMKボーリングへ行った時のことです。K君がストライクを出し、振り向いた時の笑顔は今も忘れられません。「どうや! やったぜ!」と、満面のドヤ顔。

渡しは昭和20年、終戦直後に生まれました。身重の母親が焼夷弾の降り注ぐ中を逃げまどったためか、難産で、仮死状態で生まれました。発育が遅く、いじめにもあいました。

そんな私に大きな転機を与えてくれたのが、小学校3年生のときにもらった「努力賞」です。あこがれの牧野すみ江先生に気に入られたいと頑張り、ついに「努力賞」をいただいたのです。「よくがんばったね!先生も嬉しいよ。」との言葉を添えて。嬉しかった!ホントに嬉しかった!

あれから70余年、加音の仲間たちと出会い、楽しいひと時を過ごさせてもらっています。

この活動の原動力って何なんだろう?そうです、あの時の努力賞です。遅くてもいい。完全でなくてもいい。ただ、ただ己を信じて頑張れば必ず報われます。ストライクを出したK君のドヤ顔、輝いていました!

<from加音50号記念号発行に寄せて>

from加音創刊から12年。この間、メンバー・家族・スタッフ・さらに支援者を、固く・優しく結ぶおたよりとして発展し続けてきました。編集の皆さまへの感謝、さらなる発展を心よりお祈りいたします。

(ボランティア 伊藤省二)

 

 

  関連記事