No50,51 from加音 創刊50号記念号②
2023/05/17
「加音の仕事」
加音では仕事を通じて、社会に貢献することを大切にしています。
障がいのある利用者さんと職員が協力をして、いただいたご依頼・ご希望に対して、品質も納期も妥協することなく精一杯お応えしています。
<縫製>
企業様から頂く仕事に加え、加音の事を知って頂いた地域の方からのご依頼も増えてきました。ひとつひとつの製品を工程ごとに分かれチームとなり製作しています。職員が工夫を重ね、工程や手順を見直し、生産力もアップしています。決まった縫い幅で縫い続ける利用者さんの集中力には驚きです。
<文具組立>
決まった手順に沿って、メンバー全員で毎日コツコツと作業を積み重ねています。
開所当時からお世話になっているオープン工業様にメンバーで見学に寄せていただいたこともあります。画材をご寄付くださり、創作活動も充実しております。
<箱折り>
加音設立当初からパックスサワダ様にお世話になり、長年箱折りのお仕事を頂いています。一度折った箱の折り方やパーツの組み立ての仕方を覚えているので、少ロットで毎日箱の種類が変わっても臨機応変に対応可能です。小さな不良も見逃さず検品もしっかりしております。
<清掃>
京都光華女子大学様も加音設立当初より施設外就労先としてお世話になっております。
教室清掃に加え、現在では校舎1棟の廊下階段の清掃も請け負わせて頂いております。
毎日チームで担当しており、利用者さんは自分に任されたところを熱心に清掃しています。
「レクレーション」
加音5周年記念はルビノ堀川で盛大にパーティーを開いたり、10周年記念はミシガンのランチクルーズでお祝いしたり、季節の行事など、様々な所で見学や体験を行いました!レクの行き先や、予定の確認は「みんなの会議」で決めました。
「クラブ活動」
加音では、自己表現活動を通して社会参加できるように、計画的にクラブ活動を行っています。音楽活動に加えて、創作活動は2010年6月に「クラブ活動ムジーカ」から始まりました。
<音楽活動~トーンチャイム~>
歌を歌ったり楽器をさわって音楽を楽しむことから始まり、そんな中でトーンチャイムという楽器と出会いました。初めは、手の合図に合わせて演奏していたのが、今は楽譜を見ながらみんなで演奏できるようになり曲のレパートリーもだんだん増えてきました。
<創作活動>
第3土曜日と毎週水曜日に創作クラブを開催しています。
音楽に合わせて画用紙とパステルで好きな絵を描いて楽しむところから始まりました。 美術大学を卒業した職員、ボランティアさんとのご縁や画材を寄付してくださる企業様や施設の方のご厚意もあり絵を描く環境が少しずつ整ってきました。そんな中、利用者さんの中にコンクールで入賞される方も出て来られ、加音の創作は今日「遊び」から「活動」として歩み進んでいます。
「製品紹介」
加音では、メンバーによるオリジナル製品の生産・販売にも取り組んでいます。 縫製やイラスト制作など加音メンバーの得意なことを活かして商品づくりに力を入れています。
<にほひとりますえ>
放置竹林問題に取り組むNPO法人京都発・竹・流域環境ネット様と連携して生まれた竹炭消臭除湿巾着です。
京都産竹炭を使用しており、消臭・除湿効果があります。巾着はひとつひとつ手作りしています。
京都市ふるさと納税返礼品にも選ばれました。
<かのんリングのーと>
創作クラブで描いた作品がたくさんの賞をいただくようになりました。その作品をもっと知ってもらいたいという職員の思いから、誕生した製品です。
ご縁があって、嵯峨美術大学の学生さんに表紙をデザインしていただきました。