No.47 from加音 夏号①
2021/10/14
2021年度 from加音夏号が完成しました!!
「消防ホースでプランター」
今春、造園家の中村さんご夫妻が、廃棄する消防ホースで植木鉢を作れないかと西京極作業所に訪ねてこられました。
中村さんは「嵐電沿線協働緑化プロジェクト」のメンバーで、立命館大学や京福電鉄と連携して、
府の絶滅危惧種に指定されている「フジバカマ」を嵐電の駅や沿線に植えて、渡り蝶々のアサギマダラを呼んでこよう、という活動をされています。
そのフジバカマを植えるプランターを経年で廃棄される消防ホースで作りたいとのことです。
廃物活用、自生種の保護、市民・大学・企業の協働などなど、大変興味深い活動にぜひ参加したいとプランターづくりに取り掛かりましたが、
消防ホースを二重に縫い合わせることはできても、折り返しの部分ではミシンもメンバーさんも悲鳴を上げて大苦戦。
最後は、作業所仲間で縫製を専門とする「ワークハウスせいらん(西京区)」さんにお手伝いいただいて81個のプランターを納めることが出来ました。
今回は、縫製の仕事をいただいただけでなく、5月にフジバカマをさし芽して、7月の植え付けといった行事にも参加させていただき、
たくさんの地域の皆様と交流を図ることが出来ました。今後もこうした地域とのつながりを大切にしていきたいと考えています。(北村正樹)
ゆめ工房オリジナル シーティング(姿勢保持)の体幹・骨盤パッド
「ゆめらく誕生」
前回号で紹介させていただいた「ゆめ工房」さんのシーティングの体幹・骨盤パッドが「ゆめらく」というネーミングで誕生しました。
ゆめ工房さんは、子どものための補装具専門の工房です。その製品は「その子のために」、と全てカスタムメイドです。
足型には特にこだわって作っておられます。ある日「このパッドの名前を考えてください。」と楽しい宿題が来ました。
早速「加音みんなの会議」を開き、それぞれが一生懸命考えた名前を書いて、ゆめ工房さんに選んでいただきました。
そこで誕生したのが「ゆめらく」でした。フォントも渡辺信也さんオリジナルのままです。この原稿を書いている今も、利用者の人がゆめらくの縫製をしています。
このパッドがゆめ工房さんの技術で素敵なバギーに変身します。身体に障害のある子供たちが気持ちよく、楽しく生活できる一助となることを願って、
作り続けていきたいと思っています。まだ始まったばかりです! (北村雅子)