加音にとって初めての作品展「アーテ・デラ・ルーチェ」を開催
2019/01/17
この時期は、作業所の窓から西京極運動公園のきれいな紅葉が見られるのですが、今年は台風で葉が落ちてしまったようで少し寂しい気がします。
この秋は、ふたつのうれしいことがありました。一つは「きょうされん全国大会㏌京都」にきょうされん京都支部の一員として、大成功を収められたことです。 二つめは、第1回の作品展「アーテ・デラ・ルーチェ」を開催できたことです。ゼスト御池河原町広場を会場に選び、たくさんの方に利用者さんの絵や作品を見ていただき、またトーンチャイム演奏を聴いていただきました。
初めての作品展に取り組むにあたり、利用者さんの持っている力や得意なことを思うままに湧き出してもらうことが大切なことだと、教えられました。まさにエンパワメントだと思います。準備の段階からご丁寧なアドバイスをいただいた障害者アートの専門家の方々をはじめ、ご支援をいただいた皆様に、この場を借りましてお礼申し上げます。
加音らしい作品展
加音にとって初めての作品展「アーテ・デラ・ルーチェ」が、ゼスト御池の河原町広場で開催されました。家族会は、搬入・搬出のお手伝いと、受け付けを担当致しました。職員の皆さまの周到な事前準備のお陰もあり、ご家族の皆さまが楽しくお手伝いできたように感じました。受け付けをしながら、本格的な展示に感心したり、トーンチャイムの演奏に思わずリズムをとったりして、家族同士の交流も深められました。絵や作品が展示された利用者、ご家族の皆さまの喜びは格別なご様子で、とても感動致しました。
また、一日4回のトーンチャイム演奏にも、演奏者たち皆が最後まで集中してしっかりと演奏していました。今回の作品展は、数々の個性的な作品を本格的な展示と音楽で盛り立てるという企画で、利用者それぞれの個性を生かした、加音らしい作品展になったと感じました。利用者の日頃の成果を素敵に披露できたことを、皆さまに感謝申し上げます。
トーンチャイム演奏
11月2日(金)、3日(土)の2日間に渡り、「アーテ・デラ・ルーチェ」展の中でトーンチャイム演奏を1日4回、2日で計8回という前代未聞の回数を行ないました。トーンチャイム演奏そのものは何度も経験があるとは言え、この初の試みに少し不安はありました。しかし、演奏の度、多くのお客さんが立ち止まって聴いてくださったこと、また、利用者さんたちも誰ひとり混乱することなく楽しんで演奏をすることができ、本当に大成功で終えることができました。
最後には涙を流して演奏する方、涙を流して聴いてくださる方もおられ、いつになく熱の入った演奏をされていたように感じます。また、今回で加音のことを知ってくださった方も多くおられたことをとても嬉しく思います。これからも、もっと多くの方に「加音の音楽」が届けばいいなと思います。
利用者さん12名の作品を展示しました
準備の時にひとつひとつ額装している中で今までなかなか見てもらえていなかった利用者さんの作品たちが色んな人に見てもらえるとワクワクしながら準備にあたっていました。
作品展当日に足を運んで頂いた方々、通りすがり立ち寄ってくださった方々が「色がきれい」「あったかい絵ですね」と作品について声をかけて頂き嬉しく思いました。
また、自分たちの作品が飾られているのを見ているご本人たちの姿が生き生きしていたことが印象に残り、そんな「利用者さんが生き生きする姿」を今後も見ていきたいと感じました。