おこづかい帳クラブをはじめて1年たちました
毎月2回(5日と20日)おこづかい帳クラブをやるようになって、1年が経ちました。現在、10名の利用者が参加しています。
一昨年の第3者評価の時に、「お金の事を教える機会を作ってください。」との助言がきっかけで取り組みました。当初、「プライバシーに踏み込んでいるみたいで、気が引けるな」「工賃渡しているから、やっぱり教えないといけないな」等色んな意見がありましたので、先ずは「おこづかい帳の記入」を教える事から始めました。
やり始めて半年経った頃、毎日、お金を使う利用者さん達に、色々な課題がある事に気が付きました。
おこづかい帳は、きれいに記入され、計算も合っています。
でも、何かおかしいなぁ!!と思いました。
きれいすぎるのです!!
計算が合い過ぎるのです!!
そこで、「現金見せて」と見せてもらったところ、おこずかい帳の金額と現金が全く合っていなかったのです!!
それも私が担当している3名全員がそうでした。
そうか!「現金とおこづかい帳の金額が合わないといけない。」という関係性がわかっていないんだ!と、ようやく気づきました。
それからは、毎朝、現金とノートのチェックです。
この2点チェックを始めた頃、担当している利用者から、様々な窓口に苦情を訴えられ、その対応で随分困りました。
そんな事を経て、現在、私も含めて4人で、毎朝8:50から、おこづかい帳と現金チェックをしています。
私は「加音の小口現金」をつける時間に充てています。
3人ともお金が合うようになったり、予算内で収まる様になってきました。
お菓子も予算内で買うため、買い過ぎることが無くなり、その結果-8kgもダイエットできた人がいます!
大きな収穫は、もらった工賃の範囲内でやりくりができるようなったことです。貯金ができるようになった人もいます。素晴らしいです!
彼らを見習わなくっちゃ!と思います。
彼らから、裏ワザも教えられました。
ある日、「約束守らへんかったし、今日はドーナツ無し!!買ったらあかんよ!」と言ったにも関わらず、翌日ノートを見ると、しっかりとレシートが貼られていました。
「ドーナツ買ったらあかんって言ったやん!!」
「北村さん、お金で買ってません。ポイントで買いました。だから0円です。」
「・・・・・・」。
そうか!!そんな技があったのか!やるなぁ!それから私もコンビニでお買い物をする時、時々ポイントで支払っています。
作業所でおこづかい帳クラブを始めて1年。色んな事に気付かせてもらいました。
成人の施設で金銭管理を教えることは、とても大切な事であるとつくづく思います。
加音での金銭管理にまつわる話題は尽きません。
またの機会に、皆様にお伝えしていきたいと思います。