新着情報News

家族会で洛西愛育園・高木恵子先生の講演・懇談会を開催しました。

      2017/04/15    - 家族会,


加音では家族会が年に3回開かれていますが、今回は児童発達支援センター洛西愛育園の高木恵子先生の講演・懇談会が行われました。

テーマは「いくつになっても幸せ探し」。

201611b


制約があるからできないと決めつけたり、あきらめたりするのではなく、

好きなこと、できることを少しずつグレードアップさせて「ステキ」に「カッコよく」生きることを周りが作り上げていく、という大きな展望をもって現場に立ち続けてこられた先生のお話は、発達を支援するという視点をつい見失いがちな私たちが、たびたび思い起こさなければならないことだと感じました。

北村正樹(理事長)

講演会に参加された家族会村井さんの感想を紹介します

201611a

支援学校の卒業式に参列されているのをお見掛けして以来でご無沙汰しっぱなしでした。

もちろん、毎年の年賀状は基紀のドデカイ写真入りの手書き年賀状を出してはいましたが、確か一昨年ぐらいは先生のほうが年賀欠礼にされていたり、うわさで「体調が思わしくない」と流れていましたので、ちょっと心配しながらも、まずは、あの満面笑顔を想像して楽しみに出かけました。

少し、髪形は変わっていましたがお話が始まると、20年前の愛育園worldそのものでした。

先生が、これまで接してこられた障害を持つ方の「幸せ探し」の例をお話しくださいました。どの親子も2人3脚で支えあって毎日過ごしておられることが印象的でした。

そこで、わが子と私たち(家族)のこれまでの「幸せ探し」の節々で、ものすごく為になったお言葉を思い起こしたいです。

「お母さん方にわずかでもしっかり休む時間を提供したい。」「その間は、私たちが責任をもってお子様をお預かりします。」の愛育園入園式での故土屋園長からのお言葉です。

心にしみました。気持ち・時間の余裕を実感できると冷静に、外向きに、家族の楽しい時間への企画がどんどん沸き上がります。

障害を受け入れて、そのうえで、家族みんなでのレジャーに積極的に取り組みました。多動な基紀を連れての旅行、宿泊は1秒の油断もできませんでしたが、「企画、実行しないよりまし」。たくさんの写真と思い出作りは現在も継続しています。 数々の武勇伝的「騒動」を起こした低学年。

 担当してくれた先生:「お母さん、今のうちに騒動をいっぱい経験しておいてください。一つずつクリアーしていく余裕があるんですから。」その通り!と今なら同調できます。

武勇伝を分析して、彼の思考回路の分析、こちらの作戦立案など…心理学や保育など勉強したこともないけど、相手はかなりの強者でしたので毎回毎回の工夫と対策をすることを楽しみました。

「社会性を身につけさせる時期ですね。」「そうなれば楽しいことをもっと経験させてあげられるよ!」と高学年の担任に勧められました。「学生ボランティアさんのクラブに参加してみたら?」「ガイドヘルパーさんも」 大ジャンプの「幸せ探し」です。

家族以外の人の介助を上手に受けられる性格・行動への素地作りに努力しました。

軌道に乗るまでの、根回しは数限りありませんでしたけど…

基紀を知ってくれる人がぐーんと増えましたね。これは、一生の宝です。

私たち親の役目は、子供たちソレゾレの「幸せ探し」が順調に運ぶように応援・手助けすることだと思ってます。

彼ら各人がもてる能力を最大限に発揮させて、充実した人生を歩んでほしいと心から思います。「健康で、思いっきり楽しい人生」てのが、「幸せ探し」のゴールです。

村井温子(加音家族会)

さいごに

障がいのある子供たちを永年支援してこられた高木恵子先生は、私の憧れの先生です。

先生は、毎日繰り返される生きるための基本こそ、大切に丁寧にしていきましょうとお話しされます。

「きれいなものを見て、きれいな言葉遣いをして、おしゃれをして、さりげない心づかいをして・・・、人生は作るもの、積み重ねるもの。」

つい忘れがちな、だけれど、とても大切なことを思い出させてくださいました。

201611c

写真の二人「Mさん・Iさん」は、愛育園に通園されていたとき、高木先生がIさんをおぶって、Mさんをみていたそうです。

そのお二人が加音でまた一緒になりました。縁ですね。

高木先生が、素敵な大人になるように大切に支援されてきたことを、私たちはしっかり受け継いでいきたいと思います。

北村雅子(所長)

  関連記事