加音が長年取り組んできた事業の一つが箱折り作業です。
取引先企業さまよりご依頼いただき、化粧箱とよばれる、お菓子などを詰めたギフト商品用の箱を、
折り、組み立てて、毎日納品しております。
複数のパーツからなり、折り方を記憶するだけでも難しいほど複雑な箱の組み立ても、
障害特性を活かすことで正確かつ迅速にこなしています。
箱折の品質維持と、納期を守るために
約100種の複雑な箱の折り方を視覚で記憶
化粧箱とよばれる箱は、外側のふた・箱に加えて、内側に複数の仕切りがあります。それらの折り目や仕切りをはめ込む向きなど正しく組み立てていかなければなりません。
こうした複雑な箱が約100種類ほどあり、その中から毎日異なる種類の箱の製造依頼があります。
加音のメンバーさんは視覚で認識する能力が高いため、すべての箱の折り方をイメージで記憶でき、複雑な折り方も一度見て覚えると、それ以降忘れることがありません。毎日異なる種類の箱も素早く丁寧に完成させ、翌昼には納品しています。


組み立てが完成すると、納品に向かうため、車に搬入します。納品中に車が揺れても箱が動いて、傷が付いたり破損しないように、隙間を埋めて積んでいきます。
大きさの違う段ボールを、空いたスペースを頭の中でイメージしながら、パズルのようにきれいにあっという間に積み上げることができるのも、視覚優位な強みがあるためです。


箱折・組立スペースの環境維持に5Sを徹底
「不良品を出さない!異物混入注意!」をメンバー、支援員の間で徹底するため、製造現場でも取り入れられいている5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)に取り組んでいます。
毎日納品が終わると、材料を置く場所、完成品を置く場所、在庫を置く場所とそれぞれに対して数量を決めて、全員で守るように努めています。そうした取り組みを行うことで、別事業の急な注文以来にも応じることができるようになりました。

箱班の紹介
自分の作った製品が百貨店で…
箱班は加音が開所した当初から取り組んできた、主力事業です。
箱班も縫製班のように、分業による流れ作業になっています。それぞれが得意な部分を折り、最後に支援員が検品をして仕上げていきます。
ミスがとても少なく、「丁寧に製造されている」と取引先様からもご満足いただいています。
箱班のメンバーにとっても、納品時に取引先様から褒めていただいたり、自分の生産した箱にお菓子が詰められ、百貨店などで販売されているのを見ることで、とてもやりがいを持って取り組んでいます。




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